大手製造業の夏のボーナス、15.1%増 経団連集計

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 大手企業の夏のボーナスが昨年より増加している。経団連は「2022年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況」の第1回集計を21日に発表した。製造業の12業種93社の平均妥結金額は前年比15.1%増の93万475円だった。依然として新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、世界的な物価高など不安定な状況であるが、経済活動の回復を受けて、4年ぶりにプラスに転じた形となった。

 製造業の業種別でみると、「鉄鋼」が同88.1%増の101万9,071円で増減率、妥結額ともにトップだった。鋼材価格の上昇もあり、鉄鋼メーカーの21年度の業績が大幅に改善した。増減率で続いたのが、「自動車」で同17.2%増(93万3,744円)、「非鉄・金属」が17.1%増(89万7,498円)と続いた。一方、唯一前年より下回ったのが「紙・パルプ」で0.8%減(69万2,242円)だった。

 妥結額では、鉄鋼に続いたのが「電機」で96万6,053円(同5.0%増)、「化学」の94万9,980円(同11.7%増)だった。

 非製造業の4業種12社の平均妥結金額は同6.9%増の92万2,512円で、製造業も合わせた総平均は16業種105社で92万9,259円で同13.8%増だった。

業種別の平均額一覧(経団連の発表より)
業種別の平均額一覧(経団連の発表より)

 

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